テーブルにも耳があります。
無垢のテーブルの中には耳のあるものがあります。 耳といっても生き物ではありませんので、音を聞く感覚器官などではありません。 では無垢テーブルにとっての耳とは何でしょうか。 それは樹皮の部分のことです。 このページではテーブルの耳についてお話ししたいと思います。
耳付きとそうで無いものの違い
耳があると、天板の側面が立体的になっていることがわかります。これは、樹木が円形になっていて、それを何枚かにおろしていることに起因します。そうで無い天板はいたって普通の角が四角いものです。耳の有無は好みにより選択が分かれます。
耳あり
上の図の黄色い部分を落とさないでそのまま使っているものを耳のついた状態と呼びます。
耳なし
耳が無い一般的なテーブルの場合、樹皮を感じさせる部分(耳)を切り落としていて四角い形をしています。カクカクしている分、部屋が引き締まって見えます。テーブルによってはよく面取りがされているものもあるので、触れてとても気持ちよく感じるものもあります。
耳とは樹皮のことです
樹皮とは樹木の皮のことですが、皮の部分はある程度削っています。しかし、耳付きのテーブルは微妙な凹凸を残すように加工しています。 この耳付きテーブルは樹皮をただそのままにすればよいのかというとそうではありません。写真のように、実用性を高めるためになめらかに削る必要があります。年を重ねた樹木の樹皮は思った以上に凸凹しています。そのため、何度も削る必要があります。耳といってもいろいろあります
中四国地方で最大級の家具の品揃えを誇る府中家具の館の耳付きテーブルの中でも、これはというものを紹介させていただきます。こぶ
木が傷むと自然と修復しようとしてこのような膨らみができます。これは木の持つ本来の力の働きです。マーブルカラー
木によっては中心部分(芯材)と周辺部分(辺材)では色が異なるものがあります。そのため、色味がはっきりと異なる場合はこのようにマーブルカラーとなります。これも耳付きだからこそ見られる特徴です。肌触りに木の味わいがあります
耳付きのテーブルのいいところは側面に触れた時の肌触りですテーブルの側面は、天板の次に触れる部分です。耳がある家具は、ない家具に比べてついつい触れたくなります。耳なしの平坦ですべすべな側面も良いですが、触れた時に微妙な凸凹やブツブツがある方も味わいとして面白いです。家具のシルエットを形作るのが耳です
テーブルの外観の輪郭を形作るのに耳はたいへん影響力を発揮します。通常は直線的なシルエットのテーブルですが、凸凹した側面なので当店の一枚板なら裏返すと異なる耳を楽しめます
当店の一枚板ならば、表面・裏面をひっくり返してどちらも利用できます。そすすることで、耳の雰囲気が大きく異なっているので、違いを楽しむことができます。1枚で2枚分楽しめるのがいいですね。
以上のように、肌触りに木の味わいを求めたり、家具のシルエットにより自然なものを求めたり、裏表をひっくり返して楽しみたいという方にはオススメなのがこの耳付きテーブルです。 耳付きは無垢一枚板のテーブルには多くありますのでご覧ください。