無垢一枚板の塗装

無垢一枚板の塗装

木の塗装はただ色をつけるという目的だけではなく、木を保護して使い勝手を高めるために施します。特に無垢材の場合、水分などが吸収されやすいため塗装すると、水が入りにくくなるなどの効果があります。当店の一枚板は主にウレタン塗料と言われる樹脂系の塗料で塗装を施しています。

ウレタン塗装を主に使用

ウレタン樹脂を主に使用した塗料で塗装することをウレタン塗装と言います。この塗料を使うことのメリットは塗膜が比較的厚いため、耐水性が比較的高く、傷がつきにくいということが特徴とあります。また、光沢があり高級感があります。また、弾力もあるためひび割れが生じにくいのが特徴です。当店はオイルでも塗装はできますが、お客様の日々の使用でメンテナンスの手間を削減するためにウレタン塗装を行なっています。

ウレタン塗装の手順

下地処理

今回は楠の材料です。こちらを研磨して塗料がのりやすいようにさせます。

塗料を組み合わせる、調色


原色を何色か組み合わせて目標となる色に近づけます。

刷毛で下塗りを入念に行います

機械ではなく、塗装専門の職人が刷毛を使って塗装を入念に行います。重ね塗りは行わず、できるだけ均等に塗っていきます。

均等に塗装するため布で延ばします

厚くなっている部分の塗料を布で引き延ばしていきます。今回の場合はもともとの楠の材料の風合いを残しながらのとそうですので、あまり濃さを出していません。

見本と見比べます

見本となるものと見比べて、色をチェックします。

塗り終えてのこ挽き加工の雰囲気が引き立ちます

塗装というのはただ色をつけるというだけではなく、木材の場合は木目を引き立てる役目があります。ご覧の通り、無塗装でははっきりしなかった木目も、塗装を施すことでしっかりと目につくものとなります。